CAREBOOK CASE STUDY

CAREBOOKの導入事例

時間内に電話を終えねばならないという重圧からの開放

医療法人社団 浩生会スズキ病院

医療連携室

医療ソーシャルワーカー 鈴木 千尋さま
  • 一般
  • 地域包括ケア
  • 100床未満

連携病院さまからのお誘い「まずは使ってみよう」

ケアブック導入前は、入退院調整業務に関してどのような悩みをお持ちでしたか?

鈴木さま:入退院調整では大体9時から17時までの間に他の医療機関と連絡をとる必要があるのですが、やはりお互いに面談とか他の電話に出ていることが多くて、折り返し折り返しになってしまってなかなか連絡が繋がらない日もあったり......。そういうことがどこの病院さまでもございますね。なかなか自分が相談したいときに先方が対応中だったりとか、お電話いただいても今度はこちらが対応中だったりとか、そういうことが頻繁にございました。


電話での入退院調整だと時間に拘束されることはどこの病院さまでも課題として挙げられておりました。そんな状況のなかで、初めて弊社のケアブックの概要をお知りになったときは、どのようなご印象でございましたか?導入の経緯について教えてください。

鈴木さま:最初は、日本大学医学部附属板橋病院さまの連携センターの方から「こういうサービスを始めるのですが、ご協力、ご参加いただけますか?」とお話をいただきまして、よく患者さまのご紹介をいただく病院さまですので「まずは使ってみようか」というかたちで院内で相談して使わせていただいたのがケアブックを知って導入した経緯になりますね。

師長さまから直接「パソコン上で入退院調整のやりとりができるようになりました」とお話を伺いました。


最初はやはり新しい取り組みに対しての懸念点などはございましたでしょうか?

鈴木さま:今までは電話だけでの入退院調整で、Webでのやり取りというのがまずは慣れないことなのと、日本大学医学部附属板橋病院さまからは基本、入院相談を受けることがほとんどですので、こちらとしては金銭的な面や家族関係など細かいことをお伺いしたいのですが、これまでどおりの情報をWebでも聞けるのかな、という点を心配しておりました。


実際導入してみてその点のご心配は払拭されましたでしょうか?

鈴木さま:そうですね。個人情報にあたる部分は今でも電話でやりとりをさせていただいているのですが、ただそれ以外の「ご飯をどのくらい食べれているのか」とか「どれくらい動けてらっしゃるのか」といった質問に関しては全て、ケアブック上のチャットで投げかけて、先方のお時間があるときにまとめて返していただけるので、楽になりました。電話での口頭でのやりとりとは違って、書面としても残るので聞き漏れもないかな、と思います。電話だと「こんなことおっしゃってたかな」とか「これ聞き忘れたかも」というのがどうしてもあるので、それがなくなったのは良いと思いますね。


お電話との併用をされてらっしゃる病院もございますが、その点はスズキ病院さまではどうでしょうか?

鈴木さま:ケアブックでいただいた入院相談に対しては、ケアブック上で返答させていただいております。


ケアブックのチャットの活用、やりとりが書面上にのこる意義

入退院調整では、転院のタイミングを見計らったり、退院の期日を意識したりと時間を意識することの多い業務だと思いますが、ケアブックの導入によりその点で変化したことはございますでしょうか?

鈴木さま:チャットでの入退院調整ができるようになったことで時間を問わず送ることができるようになったので、だいぶ楽になりました。なかなか先方にも電話がつながらないなかで「この時間内に絶対電話をしなきゃいけない」というのがなくなったのが本当によかったです。


ケアブックを導入いただいたことで入退院調整の時間の短縮には繋がっておりますでしょうか。

鈴木さま:電話とケアブックで相談から入院までの速度に関して大きな変化はないですが、電話で話すよりもケアブック上のチャットで文字を打った方が早いという点と大きい病院さまだと特にお電話がなかなかつながらなかったりすることもあるので、そういう時間も考えると、やりとりの時間はケアブックの方が早いかな、と思います。

その他、入退院調整業務でケアブックが役立っている点があれば教えてください。

鈴木さま:先ほどお話した書面上に残るという話にもつながるのですが、入退院調整では事前に聞いていた情報と実際の入院してきた患者さまのご状態が違ったということがやっぱりありまして、先方の言い方だったり、こっちの捉え方の問題でズレが生じてしまうのだと思うのですが、チャットで書面上に残っていると、自分を守る、というと大袈裟ですけれども_やはり入院後に病棟からも「全然聞いていた情報と違うよ」と言われてしまうこともあるので_「向こうの病院からこう聞いていました」と言いやすいのかな、と思います。できる限り正確な情報を聞き出せるように質問事項をまとめてチャットでさせていただくことでそのズレをなくすようにしております。


新たな発展の兆し_現場の方のご意見をもとに退院支援を一歩先へ

地域包括ケア病棟のある浩生会スズキ病院さまでは、転院よりご自宅に帰られる方や介護施設にいかれる方の方が多いと思いますが、その点での今後ケアブックが貢献できる部分についてご意見いただきたいです。

鈴木さま:在宅になると基本ケアマネさんを中心に訪問看護さんや訪問診療さんとお繋させていただきますが、やはりそこでも電話での連絡がメインで、お互い連絡が取りづらく、病院間と同じ課題がございます。

介護施設の場合は、入院をきっかけに新しく施設を探される方などのご支援があるので、今は施設の紹介センターさんを使っておりますが、介護施設の知りたい情報は大体決まっているのでそのフォーマットに入れれば、受け入れてくださるところがいくつか出てくるというかたちになればそれは便利だと思いますね。


いわゆる介護施設とのやりとりでは、一時紹介センターを挟んでいても最終的な退院調整に関しては_例えば患者さま情報の細かいやりとりや日程調整など_は病院と介護施設で直接ご連絡をされていると思うのですが、そこの部分では、チャットでのやりとりができた方が良いのかなと思っております。

鈴木さま:そうですね、そのやりとりはチャットでも問題ないかな、と思いますね。介護施設のご提案などのご家族さまへは人力のサポートがありつつ、その後のやりとりはケアブック上でおこなうなどの両面でのサポートが合わさってくると良いと思います。


貴重なご意見ありがとうございました。こういった実際にケアブックをご活用いただいている方のご意見のヒアリングをもとに、ケアブックをよりスムーズな地域医療連携に貢献できるツールに発展させていきたいと思っております。
最後に、このサイトをご覧いただいている方_おそらく鈴木さまと同様、医療ソーシャルワーカーさまや退院支援看護師さまなど_ケアブックの導入をご検討いただいている方に、こんな悩みや課題を抱えていたらお勧めしたいというメッセージがあれば一言いただけますでしょうか?

鈴木さま:医療ソーシャルワーカーさんとか退院調整をしている方は、日中にやらなければならないご面談_ご家族さまとの面談とか、ICへの同席とか、病棟内でのカンファレンスなどが結構たくさんあって、日中時間を全く取れない日とかもなかにはあると思うので、そういう忙しい方には、ケアブックは時間に縛られず活用できるのでお勧めです。


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