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がんによる死亡者は年々増えていますので、ターミナル期にあるがん患者様のケアや支援に関わったことのある人やターミナル期にある患者様の家族の方も多いのではないでしょうか。私も3人の親族をがんで亡くした経験があります。がんの患者様におけるターミナルケアは患者様、家族の思いや考え方、専門職の関わり方によって多様に変化します。

ここでは、がん患者様のターミナル期における退院支援についてご紹介します。

◆がんにおけるターミナル期は人それぞれ異なる

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患者様の状態や、患者様、家族がたどってきた経過により、ターミナル期をどのように過ごすかは人ぞれぞれです。ターミナル期における患者様の状態は、がんの種類、転移の有無、治療内容、原疾患の有無、年齢など様々です。また、患者様や家族の思想、考えた方に基づいた治療選択によって、ターミナルに至る経過は違います。

最近では、エンディングノート(自分の最期の希望を書き記すノート)なるものが出てきたり、終末期医療がメディアで取り上げられたりしていますので、がんになる前から自分の最期をどう過ごしたいのか、家族の間で話をしている人もいます。患者様、家族からニーズを聞いて、希望に沿った形で実現できるように支援ができたらいいですね。

◆どこで最期を迎えるのか

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ターミナル期を「どう」過ごすのかは、「どこで」過ごすのかが大きく影響します。できるだけ患者様、家族の希望に沿った最期の場所が提供できたらいいですよね。

ターミナル期におけるがん患者様における療養先の選択肢は、大きく分けて、自宅、医療機関、高齢者施設です。がんの種類や状態、症状によってもこれらの選択肢の可否が分かれます。

例えば、脳腫瘍でADL(日常生活動作)は全介助、内服薬でコントロールできる程度の痛みや手足の痙攣がある場合、介護することができる家族がいれば自宅で療養できるかもしれません。白血病で頻回な輸血による症状緩和が必要な場合、受け入れてくれる在宅医は多くないため、医療機関に入院する必要があるかもしれません。高齢者施設に関しては、医療機関に入院する前から入所をしていて、退院時の状態でも受け入れが可能な場合、看取りの対応が可能な場合に限ります。

現状としては、高齢者施設での看取りの対応ができるところは少なく、入院前から入所していた高齢者施設があっても、入院医療機関にて最期を過ごす方が多いです。このように、患者様の状態や家族の介護体制、地域の社会資源によっても、最期に過ごす場所の選択肢は変わってきます。

◆どのように最期を迎えるのか

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患者様、家族の希望は、思想やこれまでの生き方が影響します。それは、治療方針に大きく現れるように見えます。

最期の最期までがんと闘いたいので、医師から効果がないと言われても最期まで抗がん剤治療や代替療法を探る人、がんが消えるような治療法がないのであれば、これ以上苦しい思いをしたくないという人、そして、その間を行ったり来たりする人などです。

支援者として、決断をする材料となる、その人の生き方や価値観、思想などを理解しようとする姿勢と、その決断を尊重しサポートすることが大切です。 迷い、揺れ動く人の支援は周りが振り回されるような感覚があり、難しさを感じたり周りを混乱させたりすることがあります。しかし、患者様、家族が後悔しない選択をサポートすることが大切です。

◆具体的なケース紹介 – 50代脳腫瘍患者様の場合

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医療機関のソーシャルワーカーとして、ターミナル期にあるがん患者様の退院支援に多く関わってきました。

一番印象的なケースとして50代の脳腫瘍でターミナル期にある患者様がいました。退院時は歩行が可能で、外来処方で抗がん剤治療を継続していました。この抗がん剤治療は完治ではなく、腫瘍を小さくするための治療で、延命と緩和の目的がありました。

退院して1年が経ち、ADL(日常生活動作)も意識も徐々に低下していきました。そのため経口摂取ができず、それまで行ってきた経口の抗がん剤が飲めなくなりました。退院当初は、家族の口から最期に向けた覚悟について聞かれることもありましたが、最期が近くなるにつれて、やっぱり諦められないと話すようになりました。その時、本人は自己判断できない状況でした。家族は本人に最期まで頑張ってほしい、今までの本人の生き方であればそれを望むはずと、胃ろうを造設して抗がん剤治療を続けました。

この状況で、胃ろう造設をしてまで治療を続ける意味を問う人もいるかもしれません。実際に、この時に反対した医療従事者もいました。しかし、結果的に胃ろう造設をしたのは、この決断は本人のことをよく知る家族が選択した最期の過ごし方だという理解と尊重をしたからです。

この決断は、他者からジャッジされるものではなく、説明を十分に行いメリットもデメリットも理解した上での判断であれば、尊重されるべきものだと私は思いました。

◆最新の情報をキャッチしてサービスの向上に努めましょう

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がんに関する統計を行っているがん情報サービスによると、2016年のがん罹患率は1,010,200人、がんによって死亡する人は370,400人と予測されています。がんによる死亡者は年々増加する傾向にあり、30年前に比べて約2倍となっています。

また、がんのターミナル期にある患者様に関わる医療者も多く、ターミナルケアについての活動も活発です。より専門的なターミナルケアに関する情報は、インターネット上にたくさんあります。また、ターミナルケア関係の学会や研修会も多く行われています。 需要の多いフィールドですので、最新の情報もどんどん出てきます。

できるだけアップデートをして、それぞれの立場でサービスの質の向上に努めることができたらいいですね。

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