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できることならトラブルなんてないほうがいい…

しかし、医療に従事していると避けて通れないのが『インシデント』です。ヒヤリ・ハット、ニアミスとも言われています。ヒヤッっとする程度の小さなものから本当に危なかった!というゾッとする大きなものまで様々。インシデントについては個人や事業所によって線引きが違うのが実情のようです。

利用者さんの身に大きな影響はなかったけれど、事故につながる可能性があったとすれば、それはインシデントだと思います。医療に従事する上でインシデントの管理は重要です。

今回は訪問鍼灸マッサージの際に体験したインシデントをお話します。

誰でも転倒の可能性がある

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一番多かったのが『転倒しそうになった』です。躓く、歩行器が物にぶつかる、手すりをつかみ損ねる、とにかく転倒しそうになる要素はたくさんあります。利用者さんは自分の能力以上に動けると思っていることが多いと感じます。

ある日のこと、普段は車椅子を使用している利用者さんのお宅を訪問すると、なぜか手すりにつかまって立っているではありませんか!心の中で叫び、総毛立ちました。落ち着いて座っていただきどうしたのかと聞くと「できそうだと思ったから訓練しようと思った」と言いました。膝から崩れ落ちたことを今でも覚えています。1人で倒れていたらと思うとゾッとします。その後、訓練は見守りがあるときにやりましょうと声かけをしました。

また、寝ていることが多い方でも、ちょっとした動きでベッドから落ちそうになることがあります。サイドテーブルに置いてあるリモコンを取ろうとして落ちそうになったというケースがありました。訪問の際にはベッドの柵を外したり、周りの物を動かしたりします。ベッドで過ごす方は、普段と違う位置に物があるだけで転倒のリスクが上がります。帰る際には必ず元の位置に戻して、利用者さんにもこれでいいかと確認するようにするとよいでしょう。

施術中の体調変化はつきもの

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在宅医療を利用する方は体調の変化が起こりやすい状態だと言えます。幸い、これまで大きなアクシデントを体験したことはありませんが、小さな変化でもその後の経過にはずいぶんと気を遣いました。

皮膚を刺激するという性質上起こりやすいのが『内出血』です。内出血は、血行をよくする薬の服用や糖尿病など、様々な理由から起こりやすく広範囲になることもあります。

「内出血してもいいからマッサージしてほしい」という依頼があり、なるべくしないようにさするようにマッサージしたけれども腕全体に内出血が出たというケースがありました。利用者さんは気にされていませんでしたが、しばらく心配でたまりませんでした。 内出血自体は時間とともに消えるもので、体に大きな影響を及ぼすことは少ないですが、とても心配になる方もいます。無用な心配をかけぬよう、内出血の可能性は伝えておくようにしていました。

また、治療後に一時的に倦怠感を感じたり、脳貧血の症状が出たりすることがあります。鍼灸マッサージには血行を良くして神経に作用する効果があるからです。この時に怖いのが、体調の変化によって転倒し外傷を負ってしまうことです。施術後、ふらつき具合や気分が悪くないかを確認し、利用者さんを急に動かさないようにしていました。空腹時や疲労が強い時などにも起こりやすいので、施術前に体調の聞き取りをし、丁寧な施術を心がけていました。

気を遣う服薬介助

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独居や1人で過ごすことが多い利用者さんはたくさんの薬を間違いなく飲むのも一苦労します。

訪問する時間によっては服薬確認もしくは服薬介助を依頼されることがありました。服薬は利用者さんの生命に直結することなので責任重大です。伺う度に、ちゃんと飲んでいてくれますようにと祈ったものです。

薬に関してヒヤッとしたケースとして、軽度認知症の利用者さんを訪問したら、トイレに籠り、「今朝からお腹が痛くて下痢が止まらない」と言われたことがありました。ふとテーブルを見ると、数日前には見られなかった便秘薬の瓶が…しかも中身は半分ほど減っています。まさかと思い便秘薬を飲んだかと聞くと「便が出ないから朝から3回ぐらい飲んだ」というではありませんか!急いでケアマネージャーに電話し、ご家族にも対応していただきました。このケースでは下痢だけで済みました。息子さんがよかれと買ってきたものだったようです。

服薬確認を依頼されたら、服薬カレンダーの設置、一包化された薬の袋を保管できるようにしてもらうことをオススメします。薬の袋を利用者さんがゴミに出してしまい確認できず、いくら探してもない!本当に飲んだかわからない!と半べそ状態になったことがあります。

道中は危険がいっぱい

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訪問と自動車の運転は切っても切れないものです。利用者さんの体に直接影響はなくても、訪問の遅れ、休止による弊害の可能性を考えるとインシデントといってもいいと思います。どんなに急いでいても安全運転、交通ルールの遵守は当然のことです。

日々働き続け、疲れもたまってくると襲ってくるのが『眠気』。実際に眠くて眠くてたまらなく、勝手に目が閉じそうになるという経験がありました。そんなときは無理せずに5分ほど仮眠をとりました。たった5分でもずいぶんスッキリします。

もう一つありがちなのが、『迷子』です。初めての家へ訪問する際に、大体は調べていたものの自信がなくてカーナビを頼りに向かっていました。そうしたら、どんどんと山深いほうへ案内され、気が付いたらもうどこかわからない!ということがありました。来た道を戻り、大きな道を通って無事に辿り着くことができましたが、そのままカーナビを信じていたら山道で転落なんてことになっていたかもしれません。

それ以来、初めての家へ伺う時は自分で経路を調べ、出来るときには事前に経路確認をするようにしました。自動車運転には何でも確認が大切です。

ハインリッヒの法則について

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最後に、『ハインリッヒの法則』をご存知ですか?1:29:300の法則とも言われています。1つの重大事故の背景には29件の軽微事故と300件のインシデントがあるというものです。

重大事故を減らすためには事故に対する策だけを考えても防ぐには足らず、300のインシデントの対策を立て、29の軽微事故を減らしていくことで防ぐことができるのです。

インシデントの中には笑い事で済むようなこともあると思います。事故にならなくてよかったで済ませるのではなく、対策をきちんと考えるようにして下さい。

そして、自分だけでなく周りへの啓発にもなるので報告もして下さい。間違いは誰でも起こすものです。決して恥ずかしいことではなく、利用者さんの身を守るためには大切なことですから、どんどん情報の共有をして下さい。

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