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訪問看護には、オンコール対応をしている所もある事は知っていても、実際にどの様な事を行っているのかはご存じない方も多いのではないでしょうか。

訪問看護ステーションの求人広告を見てもそこまで詳しくオンコールの事を書いていることは少ないので、訪問看護に興味はあっても、オンコールの事が分からずに中々踏み込めないでいる方もいるのではないでしょうか。

そんな訪問看護に関わったことが無い方にも読んでほしい、訪問看護のオンコールの実際について、ぶっちゃけ本音話を今回がご紹介します。

オンコールとは

A motion blurred photograph of a patient on stretcher or gurney being pushed at speed through a hospital corridor by doctors & nurses to an emergency room

 

訪問看護でいうオンコールとは、夜間や訪問看護の事業所が休みの場合に、利用者さんからくる緊急の連絡を電話で受ける電話番の事を言います。

その事業所により様々ですが、オンコールは担当の医師や看護師、事業所が必要性に応じて、利用者さんと契約を交わし、緊急用の連絡先を伝える事で、営業時間外でもオンコールを受ける事が出来ます。

全部の事業所がオンコールに対応しているわけではありません。オンコールの当番は大体の事業所では、正職員が当番制で行いますが、正職員よりは回数は少ないですが、パート職員もオンコ―ル当番を行う事業所もあるようです。

訪問看護の看護師の人数や利用者さんのオンコールの契約者数にもよりますが、月オンコールの回数も平均で4回程度のところから、10回以上はあるところと様々。

また、オンコールの対応時間は事業所が営業している日では、営業時間終了から次の日の営業開始時間までになっています。また、休日の日は、朝から次の日の朝までがオンコールの時間として定めている所が多いようです。

オンコールは頻繁にくるの?

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利用者さんの状態や、夜間も処置や対応が必要な利用者さんがいるかどうかによっても、オンコールの頻度は様々です。処置が必要な利用者さんが少ない場合には、オンコールが毎日来ないところもあります。

また、ターミナルケアが必要な利用者さんがいる場合には状態の変化により、毎日オンコールが来る場合もあります。

自宅で痰の吸引や、排尿カテーテルの管理などを利用者さんのご家族で処置されており、処置対応面でお困りの時にオンコール対応でご家族の相談にのる場合や、ご家族や本人様にご自宅で出来る処置をオンコールを受けた看護師が指導させていただく場合があります。

このようなご自宅での生活面での急な相談などもオンコールで受ける場合には一日に数件くる場合もありますが、ご自宅までは訪問せずに、電話対応で終わらせることも。

とはいえ、呼吸器の管理や看護師でないと行えない処置が必要になった場合や緊急を要する場合などにはオンコールを受けてご自宅に訪問させていただく場合もあります。処置が必要な利用者さんが多い所では、訪問が必要なオンコールだけでも一日に数件くる場合もあります。

オンコールのない訪問看護ステーションはあるの?

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オンコールの無い訪問看護ステーションもあります。

たとえば、私が以前勤務していた精神疾患対応の訪問看護ステーションでは、あらかじめ利用者様あるいは利用様家族との取り決めの中で、利用者様の特定の急変に対して、提携している精神科病院に連絡していただくことにしており、オンコール対応はしない事業所でした。

また、総合病院内で訪問看護を行っている所では、休日の昼間のオンコール対応は行っていても、夜間は総合病院内の救急外来窓口に連絡する形をとっている所もあります。

ただ、訪問看護のあり方を考えると当然ですが、やはりオンコールが全くない訪問看護ステーションは少ないのが実態。

もし、転職の際、オンコール対応不要の勤務形態を探しているようでしたら、面接応募前の電話などで相談すれば丁寧な回答をいただけるはずです。人手が足りない事業所ですとオンコール対応不要でも是非入社してください!といった話はよく聞きます。

看護師さんに聞きたい!オンコール対処法

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オンコール対応でも、訪問看護ステーションによってはあらかじめオンコールを行う上での決まりがあるところも多いです。その場合はオンコールを始める前にきちんと熟読しておくことは大切です。

また、あらかじめオンコール対応が必要な利用者さんにはオンコール対応時の処置の仕方やその利用者さんに投薬する薬や点滴の内容などを事細かに医師の指示が書かれている場合がありますので、その指示を確認していざという時に一人で動けるようにしておくのも大切です。

オンコールの場合はまずは、緊急性を要するのか、電話対応のみで終わる内容なのかの判断が必要です。この時に、訪問しての対応が必要と判断した場合にも、ご自宅に訪問させていただく側である事を忘れてはいけません。

そのうえでなぜ訪問しての処置が必要なのかを利用者さんやご家族に説明して、訪問させていただくことを了承してもらいます。訪問する事が決まった場合には、訪問先までかかる時間をきちんとお伝えする事も大切です。

また、訪問しての処置や観察を行いますが、自分一人での判断が難しい場合や緊急を要する場合には、一人で抱え込まずに、担当医や連携している病院に指示をもらうことも必要です。オンコールがあった場合には、適切な判断と対応が大切になります。

おわりに

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訪問看護のオンコールについて説明していきましたが、いかがだったでしょうか。今回説明したようにオンコール対応一つでも訪問看護ステーションの対応方法は様々ですが、オンコールは訪問看護が必要な状態にある利用者さんやそのご家族が安心してご自宅で生活する為には、とても大切な物なのです。

訪問看護の役割もさまざまになり、その事業所によっては派遣で訪問看護を行う看護師を雇うケースもあります。

また、短時間パートや夜間のオンコールの多い事業所では夜間オンコール対応専門の看護師を雇ったり、子育てはひと段落してお金が欲しい看護師さんには夜間のオンコールの回数を増やして、子育て中の看護師さんのオンコールを極力なくしたり、行わせないで人を確保する体制を取っている事業所もあります。

オンコール対応時の手当て面もさまざまですので、訪問看護に興味がある方は、ぜひ今回を参考にしてみてはいかがでしょうか。