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皆さんは、何のために仕事をしていますか?お金の為という方や、他にやりたいことがないから何となくという方もいるでしょう。しかし仕事の原動力に「やりがい」は欠かせないと思います。やりがいがあるからこそ、仕事を続けることもできると思います。

今回は、私が訪問入浴介護の仕事を通してやりがいを感じたエピソードをご紹介します。

◆自分のアイディアが利用者様にぴったり当てはまる

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在宅で暮らす利用者様の状況は多種多様です。このような状況の中で、在宅で働いていると臨機応変に対応できる力が求められます。以前、癌の骨転移のため強い腰痛がある利用者様がいました。通常ですと、寝たきりの利用者様はスタッフ2名で抱えて浴槽へ移乗しますが、この方法だと腰部が湾曲するため痛みが強くとても辛そうでした。

そこで以前実施したことのある介助方法をアレンジしてやってみることにしました。ベッドと浴槽の間に板を渡し、その上にツルツルとした素材でできたシートを敷き、利用者様を滑らせるようにして移乗したところ痛みを最小限に抑えることができました。利用者様はお風呂が大好きな方でしたので、苦痛なく入浴できることをとても喜んでくださいました。

◆皮膚がどんどん綺麗になる

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入浴介助は皮膚を清潔にすることが目的のひとつですので、お世辞にも綺麗な仕事とは言えません。特に訪問入浴介護の利用者様は、ADLが低下している方が多いのでなおさらです。私が訪問した利用者様の中で、最長4年間入浴していないという方がいらっしゃいました。その方は元々入浴が嫌いな方で何度説得しても入浴拒否があり、そして体がとても大きくがっしりしていたのでご家族での介助が難しかったとのことでした。

初め訪問した時は、皮膚に汚れがこびりつき黒ずんでいました。何とか説得し毎週お風呂に入ってもらうと、徐々に汚れが取れて綺麗な皮膚に戻っていきました。汚れを触りたくないという方もいらっしゃると思いますが、私はその汚れが取れる過程が楽しかったです。

◆利用者様の活気に繋がる

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とてもお話が好きで社交的な利用者様がいました。以前はデイサービスに通っていたのですが、転倒し骨折してから寝たきり状態が続き、骨折が治っても家にこもるようになってしまいました。私たちが初めて訪問したときも羞恥心から入浴拒否があったのですが、たわいもない話をしていくうちに元々の社交的な性格が戻っていったようで、訪問を重ねる度に明るくなっていきました。

おむつだったのがポータブルトイレに移乗できるようになり、着替えなど身支度も整えられるようになり、ついには歩けるまでにADLが改善しました。そして再びデイサービスに通えるようになりました。保清以外に入浴にはこのような効果もあるのかと、スタッフ一同驚きと共に嬉しさでいっぱいになりました。

◆亡くなった後にご家族から話を聞く

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利用者様の中には、頑固な性格だったり遠慮がちだったりしてスタッフに本音を言えない方が時々いらっしゃいます。ある利用者様は無口で、私たちが訪問してもあまり笑顔を見たことがありませんでした。

その方が亡くなった後、ご家族とお話をする機会がありました。その時に初めて知ったのですが、本当は入浴をとても楽しみにしていて「お風呂はいつ来るんだ」と毎日のようにご家族に聞いていたそうです。そしてご家族から感謝の言葉をいただきました。

もちろん利用者様から直接感謝されることはたくさんあります。それはとても嬉しいことです。でももしかしたら、この利用者様のようにご家族には違う本音を漏らしているかもしれません。訪問している時はあまりお話できませんでしたが、でも利用者様の楽しみになっていたということが知れて温かい気持ちになりました。

◆まとめ

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今回は特に私の印象に残っている4つのエピソードをご紹介しました。

在宅の仕事は相手が人間なので緊張感もありますし大変なことも多いですが、でもそれ以上に人の温かさに触れることのできるやりがいの多い仕事でもあります。

忙しいとつい見失いがちになりますが、そんな時こそ深呼吸して利用者様とゆっくり関わり、やりがいに気付けたらいいですね。

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